お知らせ
ナンバープレートの表示について
自動車やバイクに付いているナンバープレート。このナンバープレートの表示方法が厳罰化されていることをご存じでしょうか?
平成28年4月1日に道路運送車両法が改正され、令和3年4月1日より全面適用されております。
これまでの法律は以下の通りです。
道路運送車両法
(自動車登録番号標等の表示の義務)第19条
自動車は、国土交通省令で定めるところにより、・・・・・自動車登録番号標及びこれに記載された自動車登録番号を見やすいように表示しなければ、運行の用に供してはならない。
(車両番号標の表示の義務等)第73条
検査対象軽自動車及び二輪の小型自動車は、・・・・・指定を受けた車両番号を記載した車両番号表を表示し、かつ、その車両番号を見やすいように表示しなければ、これを運行の用に供してはならない。
省令の規定
自動車の運行中番号が判読できる ように、見やすい位置に取り付け
となっておりました。
いままでは「見やすいように」とあるのみで物凄く曖昧で不明確なものでした。
そこで平成28年(2016年)に改正がされたのですね。この改正によって厳格に規定されました。
道路運送車両法
(自動車登録番号標の表示の義務)第19条
自動車は、・・・・自動車登録番号表を国土交通省令で定める位置に、かつ、被覆しないことその他当該自動車登録番号標に記載された自動車登録番号の識別に支障が生じないものとして国土交通省令で定める方法により表示しなければ、運行の用に供してはならない。
(車両番号標の表示の義務等)第73条
検査対象軽自動車及び二輪の小型自動車は、・・・・指定を受けた車両番号を記載した車両番号標を国土交通省令で定める位置に、かつ、被覆しないことその他当該車両番号の識別に支障が生じないものとして国土交通省令で定める方法により表示しなければ、これを運行の用に供してはならない。
となっております。
では、具体的にどのようなものがNGなのでしょうか?
平成28年4月1日
「せっかく新車で買ったから、ナンバーも綺麗なままでいたい!カバーで汚れを防ぎたい!」→違反です!!
カバー
カバーは装着禁止です。たとえ無色透明であってもダメです。
「バイクのナンバー、縦に付けたい!」→違反です!!
回転
一切の回転は禁止です。水平に取り付けることが規定されています。
「かわいい太めのナンバーフレームを見つけた!お花とかキャラクターとか付けてナンバーもかわいく飾りたい!」→違反です!!
被覆
ナンバープレートの すべての文字が判読でき なければダメです。
「カメラに映らないようにバイクのナンバー折っちゃおう!」→違反です!!
折り返し
折り返してはいけません。
また、これまで「番号を見やすいように表示しなければならない」 とだけ定められていたナンバープレートですが、令和3年4月1日以降に初めて登録・検査・使用の届出がある自動車について新基準に より位置や角度が数値で明確に規定されました。
それがこちらです。
かなり細かく規定されています。
以上のことからも分かる様に、ちょっとでも角度を変えたら違反となってしまうのです。
フレームも要注意です。
フレームは幅・厚さがミリ単位で規定されています。
幅※2が上部10㎜以下、左右18.5㎜以下、 下部13.5㎜以下
厚さ※3が上部6㎜以下 (上部の幅が7㎜以下の場合は10㎜以下)、 その他30㎜以下
脱落するおそれのないもの
この規定はバイクには適用されず、バイクはフレームは禁止となっていますので注意してください。
*令和3年9月30までに登録・検査・使用の届出 がある自動車については、自動車の運行中番号が判読できるような見やすい角度によること、番号を被覆せず、脱落するおそれがなく、自動車の運行中番号が判読できるフレーム又はボルトカバーを 取り付けることができます。但し、フレームによっては番号等にかかかってしまうものもありますので、注意が必要です。
(コロナウィルスの関係もあり、当初は令和3年3月31日までの登録とあったこちらの猶予は延長されております。)
以下URLは国土交通省の報道資料発表のページです。
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha06_hh_000119.html
そしてこの違反ですが、罰則もかなり重くなっております。
(罰則)
第109条
次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。
一 ・・・・・・第19条、・・・・第73条第一項・・・・の規定に違反した者
また、番号表示義務違反として違反点数2点が科せられます。
以下URL警視庁の違反点数のサイトです。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/tensu.html
今回はナンバープレートの表示の基準をまとめました。
自動車の登録年によって変わってしまう今回の基準。正しく理解して、楽しいカーライフをお楽しみくださいませ。
車の鈑金
凹ませてしまったり、傷をつけてしまったり・・・
愛車をぶつけてしまうとショックですよね。
事故を起こしてしまったお車を綺麗に修理する鈑金塗装。知っているようで意外と知らない車の鈑金を今回はご紹介したいと思います。
「鈑金」とは?
車の傷や凹みを直すために、変形した部分を専用のハンマーを用いて叩いたりして元に戻す作業のことです。
しかし最近ではパーツ交換も鈑金作業に含まれております。
また、鈑金しただけでは車のボディーと色が合わない為、塗装も行うので一般的には鈑金塗装と呼ばれています。
その修理の範囲は広く、軽微なかすり傷から大事故により車の骨格が歪んでしまったものを修正したりと大掛かりなものまであります。
修理に保険は使えるの?
車両保険にご加入でしたら保険をお使いいただけます。ただし、保険のご契約内容によりましてはお使いいただけない場合もございますので注意が必要です。
例えば、ご自身でぶつけてしまった場合(事故に相手がいない場合)などは車両保険の「一般条件」(保険会社により名称は異なります)でご加入していることが条件となります。
事故には色々な場合が想定されますので正しい条件でご加入されることが重要です。
また、保険を使用されると次の更新時に保険料が上がる場合がございますのでご利用の際はご確認されることをおススメ致します。
実際に事故を起こしてしまい、いざ保険を使おう!となった際に、限定の条件で加入していたために保険が使えなかった!!なんてことが無い様に、事故を起こしてしまう前に是非ともご自身の保険の内容を今一度お確かめ下さいませ。
鈑金塗装の大まかな作業の流れ
左下の黄色い部分がぶつかっています。
ぶつかっていたサイドステップを交換し、ボディと溶接します。
つなぎ目に使ったパテを赤外線ヒーターで乾燥させます。
修理したところを塗装ブースの中で塗装します。ブースの中は外部と隔離されており、空気中の埃が付かない様にいくつものフィルターを用いて常時換気をしています。
この工程で埃やゴミが付くと仕上がりが悪くなるので服も静電気を防ぐ専用の服に着替えます。
綺麗に直りました。
このように作業をしています。
この他、足回りのアライメントの狂いの疑いがある場合はアライメント測定・調整をします。
鈑金はした方がいいの?
ぶつかり方にもよりますが、修理はされた方が良いかと思います。
修理をしないデメリットとしましては、時間が経つとぶつかった場所から錆が発生してしまうことがあります。錆が進行すると穴が開いてしまい、しばらくたってからやはり修理をしようとしたら、鈑金で修理可能だった箇所でも部品交換が必要になったりと、料金が高額になってしまう恐れがあります。
また、足回りの事故の場合、アライメントの狂いなどからタイヤが偏摩耗してしまいます。これによりタイヤのバーストの危険も上がります。
場合によってはハンドルが取られて大きな事故を誘発する恐れがあります。
以上のことからも事故を起こしてしまったり、縁石に乗り上げてしまったりした際には必ず修理工場に持ち込んで点検をしてもらうことをおススメ致します。
修理代は安くならないの?
ライトが割れてしまったり、部品交換が必要の場合などは新品ではなくリサイクル部品を使用すると費用が抑えられることがあります。中古の部品を使用することで修理代金も安くなりますし、環境保全にも役立ちます。
また、交換をした場合と鈑金塗装をした場合の見積の比較も有効です。色々見積の担当者と打ち合わせをしてご納得のいく内容で作業をしてもらいましょう。
見積りは電話とかでも出来るの?
お電話でお見積りをお伝えすることはある程度は可能かと思います。但し、お車の塗料の種類、損傷状況などによっては金額が大幅に変わることもございます。
担当者が実際に損傷個所を拝見すると「ここも修理が必要だった」という事もあります。
ですので愛車をご修理の際は、実車を必ず修理工場に持ち込んでお見積りを依頼した方が宜しいかと思います。
今回は鈑金塗装についてお話させて頂きました。
事故を起こしてしまったら、損傷個所が悪化する前に出来るだけ早く修理工場にお車を持ち込んでお見積りをしましょう。
その際は担当の方と修理内容について細かな打ち合わせをし、ご納得をした上で修理を依頼しましょう。
保険の条件なども予めご確認しておくことでよりご安心して頂けるかと思います。
当社も鈑金塗装を行っておりますので、何かございましたらお気軽にご相談下さいませ。
車検と法定点検の違いについて
車検と法定点検の違いはご存じでしょうか?
「え?一緒じゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
実は車検と法定点検は違います。車検は正式には「自動車検査登録制度」と言います。
車検証の裏側に記載があります。
(抜粋)
自動車使用者の皆様へ
点検整備は必ず実施しましょう
自動車の検査は、安全・環境の面について国が定める基準に適合しているかどうかを一定期間ごとに確認するものであり、次の検査までの安全性等を保証するものではありません。
自動車の使用者は、安全・環境を守るため、自らの責任で適切に自動車を管理しなければなりません。自動車の事故や故障を未然に防止するためにも、日常点検整備と定期点検整備は必ず実施しましょう。
と表記してあります。車検証の裏側はあまりご覧にならないかと思いますが、実は色々書かれておりますので是非一度ご一読してみて下さい。
あくまでも車検は安全性・公害防止等の保安基準に適合しているかどうかを一定の期間(車種によって違います)で確認するためのものであって、次の検査までの安全性等を保障するものではないのです。
以上のことから、車検に通ったからといって、故障していないわけではありません。また、安心して次の車検まで安全に乗れることを保証するものでもないのです。あくまでも定められた基準に合格しているということなのです。
また、車検はどうしても受けなければならないものなのでしょうか?
道路運送車両法という法律にこう記載があります。
*道路運送車両法
第58条 自動車(国土交通省令で定める軽自動車(以下「検査対象外軽自動車」という)及び小型特殊自動車を除く。以下この章において同じ。)はこの章に定めるところにより、国土交通大臣行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない。
第62条 登録自動車又は車両番号の指定を受けた検査対象軽自動車若しくは二輪の小型自動車の使用者は、自動車検査証の有効期間の満了後も当該自動車を使用しようとするときは、当該自動車を提示して、国土交通大臣の行う継続検査っを受けなければならない。この場合において、当該自動車の使用者は、当該自動車検査証を国土交通大臣に提出しなければならない。
とあり、車検は義務であるとされているのです。
また第108条で罰則が設けられており、「6月以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する」となっております。
つまり、車検を受けていない状態で公道を走行した場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられてしまうのです。また、これだけではなく更に無車検運行として6点、更に自賠責が切れていた場合は無保険運行として6点引かれてしまいます。合計すると12点なので免停になってしまいます。
ですので「車検が切れてしまったけれど、近くだから運転して修理工場に行く」や、「車検が切れてしまったけれど、明日予約したから今日は乗っても大丈夫」はとても危険ですので絶対に止めましょう。
仮ナンバーを借りて修理工場に持ち込むか、積載車で取りに来てもらいましょう。
法定点検について
法定点検は安全走行を続けるための検査です。法定点検は義務ですが、罰則はありません。しかし法定点検を受けることで大きなトラブルを回避できることもあるので定期的に行うことをおススメ致します。
また、自動車の使用者は日常点検を行うことが義務付けられています。これも道路運送車両法に記載があります。
*道路運送車両法
第47条 自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。
第47条の2 自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点灯、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。
第48条 自動車の使用者は、次の各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。
*各号の説明は以下
1,事業用自動車及び車両総重量8トン以上の自家用自動車・・・3カ月
2,自家用有償旅客運送の用に供する自家用自動車、許可を受けて業として有償で貸渡す自家用自動車・・・6か月
3,それ以外の自動車・・・1年
以上により一般の自家用自動車は3にあたるので、1年ごとに点検するように規定されています。
また、マイカー(自家用乗用車、軽自動車)の点検項目は1年ごと27項目、2年ごと57項目となっております。(以前は26項目、56項目でしたが1項目増えております)
運転免許を取得する時に、自動車教習所で車に乗る前の点検をしたことを覚えているかと思います。あれが「日常点検」です。ライト回りなど球切れを起こしていないか、ワイパーゴムが切れていないか等を乗車前に確認することで、安心して運転が出来るので是非行って頂きたいです。
ここで自動車点検基準に定められている自家用乗用自動車等の日常点検基準をご案内致します。
別表第2(自家用乗用自動車等の日常点検基準)(第一条関係)
1 ブレーキ |
1 ブレーキ・ペダルの踏みしろが適当で、ブレーキのききが十分であること。 2 ブレーキの液量が適当であること。 3 駐車ブレーキ・レバーの引きしろが適当であること。 |
2 タイヤ |
1 タイヤの空気圧が適当であること。 2 亀裂及び損傷がないこと。 3 異状な摩耗がないこと。 4 溝の深さが十分であること。 |
3 バッテリ | 液量が適当であること。 |
4 原動機 |
1 冷却水の量が適当であること。 2 エンジンオイルの量が適当であること。 3 原動機のかかり具合が不良でなく、かつ、異音がないこと。 4 低速及び加速の状態が適当であること。 |
5 灯火装置及び方向指示器 | 点灯又は点滅具合が不良でなく、かつ、汚れ及び損傷がないこと。 |
6 ウィンド・ウォッシャ及びワイパー |
1 ウィンド・ウォッシャの液量が適当であり、かつ、噴射状態が不良でないこと。 2 ワイパーの払拭状態が不良でないこと。 |
7 運行において異状があ認められた箇所 | 当該箇所に異状がないこと。 |
また車検と12ヶ月点検のステッカーは別です。車検のステッカーは軽自動車は黄色い四角のもの、普通自動車は青い四角のものです。左上に貼ってある丸いステッカーは12ヶ月点検のものなので混同しない様に注意が必要です。
今回は自動車の車検・法定点検・日常点検についてのお話でした。自動車はこまめな点検・整備でその寿命が大きく変わります。当社のお客様では50万キロ以上乗られている方もいらっしゃります。
定期的にオイル交換、ブレーキ交換、タイヤ交換などをして是非愛車の寿命を長くして頂きたいです。
勿論ワークスヤグチでの車検は安心の24ヶ月点検整備付きです。交換のおススメも丁寧にご説明致しますのでお気軽にお声掛け下さいませ。
ブレーキローター研磨機再開のお知らせ
長らく調整しておりましたブレーキローター研磨機の修理が完了しましたのでお知らせいたします。
ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。
年末年始の休業のお知らせ
平素はご愛顧賜り、誠にありがとうございます。
誠に勝手ではございますが、12月28日(火)から1月3日(月)までお休みとさせて頂きます。
大変ご迷惑をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
新年は1月4日(火)から通常営業致します。
株式会社 ワークスヤグチ
タイヤの溝とタイヤの劣化
車のメンテナンスで一番簡単に点検出来るのがタイヤのチェックです。
タイヤは命を乗せている大切な部品なので、疎かにしてしまいますと大事故に繋がってしまいます。
タイヤのメンテナンスはご自身で簡単に出来ます。溝が適切か、表面に傷が無いか、空気圧は適正か。基本はこの3つです。
まずは溝についてお話致します。
乗用車の新品タイヤの溝はどれくらいかご存じでしょうか?実は夏タイヤと冬のスタッドレスタイヤでは溝の深さが違います。
新品の夏タイヤの溝は約8mm、スタッドレスタイヤは約10mmです。
この溝には使用限界が設けられております。夏タイヤの使用限界は1.6mmのスリップサインまで、スタッドレスは新品の約半分まではスタッドレスとして使用可能でそれ以降は夏タイヤとして使用できます。
溝は最後まで使い切っては危険なんですね。
愛車のタイヤの溝は現在どれくらいか、保管してあるスタッドレスは溝がどれくらいか・・・確認してみてはいかがでしょうか?
そもそもスリップサインが分からないという方も多いかと思います。
矢印のところに一段低い段差があります。これがスリップサインです。
先程のスリップサインが繋がってしまってます。こうなると車検に受かりませんし、危険です。新品のタイヤと比べると溝が明らかに違うのが分かると思います。
もし残り1.6mmを超えて使用していた場合、整備不良とみなされてしまいますので注意が必要です。
タイヤ履き替えの時期の前に一度保管中のタイヤの状態を確認されることをおススメ致します。ご自宅に保管してあるスタッドレスタイヤをいざ交換しようとしたら、溝が少なくてスタッドレスとしては使用できない!!購入しようとしたら既に欠品していた!!なんてトラブルを回避できます。
そもそもタイヤの溝は何故必要なのでしょうか?
この溝、雨の日の為にあります。
タイヤは雨の日は道路に溜まった水を溝を通してかきだし、路面を掴んで走行しています。この溝が減ってくればくるほど道路の水の排出が出来なくなっていきます。すると水の排出が出来ないので、タイヤが水の上を滑って走る状態になってしまうのです。
この現象をハイドロプレーニング現象と言います。(免許を取得する時に聞いたことありますよね)
溝が1.6mm、80km/hで走行しただけで起こりうる現象です。
もしこのハイドロプレーニング現象が起こってしまったら・・・想像しただけでも恐ろしい状況ですよね。その時は、絶対にハンドルは切らずにブレーキも踏まずに自然と車が減速するのを待ちましょう。
高速道路でこの現象が起こってしまったら大変です。必ず溝のチェックをお願い致します。
また、タイヤの溝があっても劣化によるひび割れも危険です。
溝がまだまだあるから大丈夫!は間違いです。
タイヤはゴム製品なので当然固くなってしまい、ひび割れが発生してしまいます。
ひび割れていると何故危険なのでしょうか?
車の速度が上がってくる=タイヤも高速で回転しています。するとタイヤ内の空気の温度が上昇しタイヤにストレスがかかります。それに耐えられなくなり、ヒビのところからタイヤが裂けてしまうのです。
バーストはパンクとは違い、タイヤが破裂してしまうことです。
タイヤの交換目安の年数は3~4年です。
タイヤをいつ交換したか覚えていなくても大丈夫です。実はタイヤにも製造年週が記載してあります。これをもとに判断されると良いかと思います。
タイヤの側面を見ると楕円で囲まれた所にアルファベットと数字4桁の刻印がされています。(写真はブリヂストンVRX2 スタッドレス)
この最後の4桁が製造年週です。
最後の2桁が製造年、次の2桁が製造週となります。上記写真で説明致しますと、4221となっているので21年42週となります。(21は2021年、42週は10月の2週目です。)
ご自身の愛車のタイヤの製造年を確認して交換目安をお考えになると良いと思います。
ただし走行せず駐車が多い車や保管してあるタイヤを外に置いてあったりと保管状況で使用年数が短くなってしまう場合があります。
走行前や装着前にタイヤの表面にひび割れが出ていないかのチェックが必要です。
最後にタイヤの空気圧についてお話致します。
タイヤの空気圧は定期的に確認してらっしゃいますか?
「車検で見てもらってから全く気にしてなかった」という方も多いかと思います。
タイヤの空気圧が低いまま走行すると実はとても怖い現象が起こってしまうのです。
スタンディングウェーブ現象という言葉を耳にしたことがありますでしょうか?
こちらも免許を取得する際に聞いたことがあるかと思います。
これはタイヤの空気圧が低下した状態で高速走行をすると、タイヤが横から見た時にウェーブ状(波状)に変形してしまうことです。
現象が現れた状態で走行し続けると、タイヤが過熱されて最終的にはバーストしてしまいます。
もし、高速道路でバーストしてしまったら事故は避けられないかもしれません。非常に危険ですね。
また、このスタンディングウェーブ現象は荷物の積みすぎでも起こってしまいます。
たくさん荷物を積んで高速道路を走行する時は、タイヤの空気圧を高めにし、荷物を下ろしたら適正な空気圧に戻すのも防止になります。
タイヤの空気圧は高すぎても低すぎてもダメです。適正な量を入れておきたいです。
最近はガソリンスタンドもセルフになり、給油した際にタイヤの空気圧を点検する機会が減ってしまっています。
以前はガソリンを入れた際にスタッフさんがタイヤの空気圧の点検いかがですか?と声掛けをされて点検・調整してもらっていた方も多いかと思います。
それがセルフになったことでスタッフの方との接触が無くなりました。このことも空気圧の点検をする機会の頻度が減ってしまった原因かもしれません。
JAFさんによると2007年は29万件だったタイヤのトラブル出動が、2017年には39万件に急増したとのことです。これはタイヤの点検を行う機会が減っていることが原因の1つと考えられています。
実際当社でも高速道路でのパンク・バーストでのレッカー要請が近年増えています。
最近の車にはスペアタイヤが無い車両も多く搬送になってしまうケースがほとんどですので、年末年始など連休中にもしバーストしてしまったら、最悪年明けの店舗再開まで車が乗れないなんてことも有り得ます。
ご自身の車にはスペアタイヤがあるかどうか、スペアタイヤの空気圧は適正か?この点検もドライブ前には必要です。
せっかく楽しいはずのドライブがタイヤのトラブルで大変なことにならない為にも、意識的に月に1度はタイヤの空気圧の点検をすることを是非心がけてください。
年末年始でたくさんドライブする前に是非ともタイヤの状態を確認して下さいませ。
車の故障シリーズ~ブレーキ編~
暑い夏も終わり、ドライブが楽しい季節がやってきましたね。愛車のメンテナンスは大丈夫でしょうか?
今回は、車の故障シリーズと題しまして、ブレーキについてお話致します。
速い速度で走る車を、軽い力でブレーキペダルを踏んだだけで車は止まります。
この最も基本的な機能であるブレーキのメンテナンスを考えたことがありますでしょうか?
車が安全に止まるにはブレーキのメンテナンスが必要です。ブレーキが壊れてしまいますと大事故に繋がるので本当に注意が必要ですね。
最も基本的なブレーキのメンテナンス方法は、ブレーキオイルの交換です。勿論、パッド交換やディスクローターの交換も必要ですが、見落としがちなブレーキオイルの重要性についてお話したいと思います。
ブレーキオイルを定期的に交換しないとベーパーロック現象が発生しやすくなるのをご存じでしょうか?
ベーパーロック現象?・・・免許を取得した際に聞いたことがあるかと思いますが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
この身近に潜む怖いベーパーロック現象を説明する前にまず、車のブレーキについて簡単に説明致します。
車はそもそもどうやって止まっているのでしょうか?
ドライバーがブレーキペダルを踏むとその力がブレーキブースターに行き、そこで圧力を増幅して大きな力に変換させてマスターシリンダーに伝わります。
その力がブレーキオイルが入っているリザーバータンクへと伝わり、ブレーキオイルに圧力がかかってブレーキキャリパー(ディスクブレーキの場合)の中のピストンへと伝道して、ピストンがブレーキパッドを動かしてブレーキディスクを挟むことで車は止まります。
車を止めるには回転しているブレーキディスクを挟んで摩擦の力で止めているのですね。
この挟んで止める時にかなりの摩擦熱が生じてしまいます。摩擦熱はダイレクトにブレーキオイルに伝わり、ブレーキオイルが高温になります。
高温になり沸点を超えるとオイルと言えども当然沸騰してしまい、泡が生じてしまうのです。気泡が発生してしまうとブレーキを踏んでもブレーキオイルに圧力がかからず、ピストンを動かす力を伝えられずブレーキが効かないトラブルになってしまいます。
これがベーパーロック現象です。
ブレーキオイルも沸騰するなんて!という方もいらっしゃると思います。勿論ブレーキオイルは水に比べて沸点は高いです。水より油の方が沸点が高いと理科などで習った方も多いかと思います。
ブレーキオイルの沸点は使っているオイルの種類によって違います。
国産車のブレーキオイルの標準はDOT3です。(一部はDOT4)
DOT3はドライ沸点(新品時)205℃以上、ウェット沸点(1~2年後の使用)140℃以上という規格です。
2年使っても140℃もあればまだまだ交換しなくても大丈夫では?と思われるかもしれません。
ところが使い方によってはブレーキオイルは200℃を超えてしまうのです!
山道などでブレーキを酷使すると、ブレーキパッドの温度は300℃を超えることもあるのです。その温度はダイレクトにブレーキオイルに伝わってしまうので高温になってしまうのですね。
沸点が140℃であれば当然沸騰して泡が出てしまいます。しかもDOT3では新品のブレーキオイルの沸点が205℃以上となっているので新油でも沸騰スレスレの危険性があります。
なので、スポーツ走行したり山道走行の方はDOT4をおススメ致します。
DOT4はドライ沸点(新油時)230℃以上、ウェット沸点(1~2年後の使用)155℃以上です。
しかし、2年も経過するとどちらであっても沸点が下がってしまいます。これはどんなに高価なブレーキオイルを使用したとしても避けられません。
何故ならブレーキオイルは吸湿性を持っているからです。空気中の水分を吸収してしまうのですね。
「距離を走ってないから交換しなくてもいい」は間違いなのです。
ですのでブレーキオイルは2年に1回の車検時に交換をしておくのが安心かと思います。
ブレーキオイルは経年劣化し、1~2年で沸点が60℃も下がってしまうので、もし車検時に交換をしていない場合はもっと水分を吸収してどんどん沸点がさがっていってしまいます。そうなると一層ベーパーロック現象が起こりやすくなってしまうのです。
身近な場所で申し上げますと、5~6年ブレーキオイルを交換せずに筑波山に行くと、危険性が高まるという事です。
エンジンオイル交換と同じように定期的な交換をしてお車の安全性を保ってください。
そろそろ紅葉の秋が始まりますね。近くや遠方にドライブがてら紅葉狩りを計画していらっしゃる方も多いかと思います。
山道に待避所がある所を見かけたことはございますでしょうか?そう、この待避所はベーパーロック現象が起きてしまった際に車を止める所となっています。
山道で全くブレーキが効かなくなったら本当に怖いですよね。この待避所を使うことの無い様に楽しくドライブを楽しみたいですね。
また、「ブレーキオイルは減っていれば足せばOKでは」と質問されることがあります。
この答えはNOです。前述致しました通り、ブレーキオイルは空気中の水分を取り込んで沸点が下がってしまう性質があります。その、劣化したオイルに新しいオイルを入れても混ざらず結果、ブレーキオイルの沸点は低いオイルのままという事です。しかも基本的にブレーキオイルは減りません。減っているという事は、ブレーキパッドが減っているか、どこかでブレーキオイルが漏れてしまっているという事です。
もし、愛車のブレーキオイルが減っている時はパッドの残量などを修理工場などで確認されることをおススメ致します。
補足ですが、ブレーキパッドが片側だけ減ってしまっているお車は更に注意が必要です。片側だけ減るということは、そちら側が常に接触してしまっている証拠です。常に接触している=常にブレーキがかかっている状態なので当然ブレーキの温度も高温になっています。前述のベーパーロック現象が通常よりも起こりやすい状態であるのです。車を降りた際にタイヤのあたりが以上に熱くなっていたら危険信号です。最寄りの修理工場に入庫をおススメ致します。
車検時に交換してない場合や、カーブの多い山道に行かれる際はブレーキオイルの交換履歴をご確認して頂き、安全・安心なドライブをお楽しみ下さいませ。
*弊社使用のブレーキオイルは全てDOT4です(DOT4はドライ沸点(新油時)230℃以上、ウェット沸点(1~2年後の使用)155℃以上)。
*交換ご希望の際はお電話にてご予約をお願い致します。
車のエアコンが壊れた!ぬるい風しか出ない!
そろそろ本格的な夏の到来ですね。暑くなってきたりジメジメしてくるといよいよ車のエアコンの出番です。
いざ!久しぶりにエアコンをつけてみると、去年までは大丈夫だったのにぬるい風しか出ない!!なんてことありませんか?
実際私たちのお店にも梅雨の時期以降、暑くなってくるとエアコンが効かないと来店される方が増えてきます。
主な症状は「冷えない」「ぬるい風しか出ない」です。
暑いこの時期にエアコンが効かないとかなり大変ですよね。真夏になったら暑すぎて車に乗れませんね。数年前より気温も上昇していますし、窓を開けて走っても外から熱風が入ってくるだけです。
今までエアコンは問題なかったのに突然温風しか出てこなくなってしまった・・・。
ではどうしてエアコンが効かなくなるのでしょうか?そこで当社のお客様でエアコンが壊れた方の故障事例の統計をまとめてみました。そこで出てきた回答をまとめてみると原因が3つに分けられました。
原因1位 エアコンのガスが抜けてしまっている
原因2位 エキスパンションバルブという部品にゴミが詰まってしまっている
原因3位 エアコンコンプレッサーが故障してしまった
エアコンのガスが無くなってしまって効かなくなっていたんですね。エアコンのガスが古くなったからとかではありません。
原因はどこからかエアコンのガスが漏れてしまっているからなのです。
どうしてガスは漏れてしまうのでしょうか・・・?
実はこの1位から3位までの故障はほぼ原因は1つから来ています。そしてこのトラブルが起こってしまう方にも特徴がありました。それは・・・
エアコンをあまり使わない方に多く見られる故障なのです。
暑い時期にしかエアコンはつけない方は要注意です。勿論、経年劣化もございますが、頻度は年中エアコンを使っている人と比べると上がってしまうのです。
何故なのかを説明する前に簡単にエアコンの説明をします。エアコンの部品にはエアコンガスが充満しています。このガスが圧縮されて液体になったり、低圧になって気体になったりする過程で取り込んだ空気の熱を取って冷たくなった風を車内に送り込んでいるのです。
このエアコンガスの量が減ってしまうと、うまく高圧・低圧にならずに冷たい空気が出ないのです。
その大切なエアコンガス、どこに消えてしまうのでしょうか?
実は基本的にエアコンのガスは漏れません。しかし、たくさんの部品で構成されているエアコンは部品と部品のつなぎ目にOリングというパッキンを使っています。ここに隙間が出来てしまい、そこからガスが漏れてしまうのです。
では精密に作られているはずのつなぎ目にどうして隙間が出来てしまうのでしょうか?
エアコンがONの状態であれば内部でエアコンガスが動いています。しかし、しばらくエアコンを使わないでいると部品のつなぎ目のパッキンに汚れが溜まってしまいます。その状態でエアコンのスイッチを入れると・・・・・
そうです。溜まっていたゴミが流れるのです。問題なくゴミが流れてしまえば良いのですが、そのゴミがパッキンを押し出して隙間を作ってしまうことがあります。これがつなぎ目の隙間です。ゴムでできているパッキンが傷んでしまい→隙間が出来て→ガスが漏れるという流れなのです。
***ゴミで汚れてしまったエキスパンションバルブ(エンジンルームの部品です)***
しかもこのゴミ、上記原因2位と3位にも関わります。
ゴミがどこに流れて悪さをするかで変わってしまうのです。Oリングというパッキンを傷めればそこから漏れてしまいますし、運よくOリングを通過してもエキスパンションバルブという途中の部品で引っかかってしまい、傷めてしまう。エキスパンションバルブも通過できても最終的にコンプレッサーという圧縮機に溜まってしまう・・・という流れなのです。
ではどうすればゴミは溜まらないのでしょうか?
簡単な方法が1つあります。「エアコンを常時ONにすること」なのです。
常にエアコンがONの状態であればエアコンガスが常に流れているのでパッキンにゴミが溜まってしまうことを防いでくれます。
でも、いつもいつもONにしていると燃費が気になる・・・という方におススメなのが「雨の日にはエアコンをつける」です。
冬でも雨の日に車内の除湿をすることで強制的にOリングに溜まったゴミを流してくれます。こまめにエアコンをつけて作動させておくことでゴミの量を少なく抑えることが出来ます。
ちょっとしたことで大きなトラブルが回避出来たら良いですよね。
エアコンの修理は高額になることが多いです。思わぬ出費を防いで安心してカーライフを楽しみたいですよね。
最後にエアコンの風の流れが分かる写真を紹介致します。
部品の役目
エキスパンションバルブ・・・高圧状態のエアコンガスを一気に気化させる役目を担う
エバポレーター・・・・・・・気化したエアコンガスがこの部品の中を通過する時に、周囲の熱を奪うことで冷たい風を作る場所
コンプレッサー・・・・・・・エアコンガスを高温圧縮して半液体状態にする
エアコンのことでお困りのことがございましたらこちらまでご連絡下さいませ
http://www.wyaguchi.com/contact/forms/index/1
10人に1人 1万円が当たるキャンペーン!!
今日は!店長の小泉です。
毎回大好評を頂いていますコバック関東合同キャンペーン
「10人に1人 1万円が当たる!!」
を2月~3月開催致します!!
下記URLから専用サイトにアクセスして頂き、車検のご予約をして頂きますと抽選で1万円が当たります。
皆様のご応募お待ちしております。
https://www.kobac-kanto.com/area/store/reserve/reserve.php?p=ibaraki&shop=154
顧客満足2位になりました!!
こんにちは!店長の小泉です。
コバック2020年度顧客満足部門で弊社が全国2位になりました。
ひとえに皆様の暖かいご支援のお蔭と、心よりお礼申し上げます。
今後さらにご満足いただけるよう精進してまいりますので2021年も宜しくお願いします。