2022年7月
オイル交換の重要性
愛車のオイル交換を定期的に行ってらっしゃいますか?
「車検の時に交換してから交換していない」
「いつ交換したか覚えていない・・・」
こんなことはありませんか?
「距離乗らないから2年ごとの車検の時くらいでいいかな」
「職場が近いし、週末は別の車で出かけるから定期的に交換なんてする必要ない。汚れていないし」
これ、実は危険です。
今回はエンジンオイルの役割・その重要性についてお話したいと思います。
☆エンジンオイルの役割☆
①潤滑性能 ②防錆作用 ③密閉作用 ④冷却作用 ⑤圧力分散性能 ⑥清浄分散性能
の6つがあります。
簡単にまとめると、①エンジン内部で動く金属どうしの摩擦を減らし、摩耗を防いでいる。②内部に錆が発生しないようにしている。③エンジン内部で起こる爆発のガス漏れを防ぎ、圧縮漏れが起こらないようにしている。④エンジンが高温にならないように冷やしている。⑤エンジン内部の圧力が一点に集中しないように分散している。⑥エンジン内部が汚れるのを防いでいる。という事です。
エンジンオイルはこのような役割を担っています。
エンジンオイルの適正交換時期を、大幅に超えて走り続けてしまった車のエンジンの内部はどうなってしまうのでしょうか・・・・?
ここで定期交換時期を超えて使い続けてしまった実際のエンジンの写真をお見せ致します。
エンジンのヘッドカバーを外した状態の写真です。
付いていたヘッドカバーはこちらです。
エンジン内部でエンジンオイルがヘドロ状にこびりついてドロドロになってしまっています。
こうなってしまうとオイルの通り道が詰まってしまい、エンジン内部で焼き付きが発生してしまいます。エンジン本体の故障は致命的なので最悪エンジン交換などが必要になってしまう恐れがあります。
こうなる前に是非とも次回のエンジンオイル交換の距離の確認をして頂き、適正なタイミングで交換をして下さいませ。
では交換の距離が到達していない場合はどうなのでしょうか?
一般的に『距離が来たから交換する』という認識があるかと思います。しかしエンジンオイルは距離が到達していなくても交換をする必要があるのです。
なぜ使ってないのに交換する必要があるのでしょうか?走っていないから汚れも出ていません。それならば別に交換しなくても良い気がしますね。
距離を乗っていないから交換しなくても良い・・・これは大きな間違いです。
実はエンジンオイルは車を使っていなくても劣化していっているのです。
エンジンの内部はオイルが漏れないように密閉されていますが、内部に空気もあります。その空気にエンジンオイルが触れることで酸化が進み劣化していくのです。
オイルが酸化して劣化すると、先程説明致しましたエンジンオイルの役割の性能が無くなってしまうのです。
空気には水分が含まれているので、その水分をエンジンオイルが含んでしまいます。その為エンジン内部に錆が発生しやすくなったり、本来あるべきオイルの「粘り」が失われて水の様になってしまいます。そうするとエンジン内部の気密性・潤滑性が無くなって最終的にはエンジンのトラブルに繋がってしまいます。また、エンジン内部で発生した汚れがどんどん蓄積していってしまい、洗浄能力も失われてしまいます。
ですので距離を走っていない場合でもエンジンオイルの交換が必要なのです。
エンジンオイルの交換時期の目安は5000kmまたは6カ月に一度の交換を当社ではおススメしております。(ただし、お車の状況などによってはこれより短い間隔をご案内することもございます。)
一番身近で一番簡単に出来るオイル交換。
大切な愛車を守るためにもオイル交換は定期的に交換しましょう。